普通の演奏家なら、ヴァイオリン的美感とやらで艶やかかつ甘美に歌って終わりそうな曲である。しかしそこはクレーメル。響きの質感や色を頻繁に変化させ、作品のイメージを覆すほどの技アリ的演奏を聴かせる。アファナシエフもクセ者。 2004/06/30 発売