ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番≪皇帝≫
演奏家は作品の器たれ、という考えとは隔たりつつも、演奏のいまひとつの本質たる表現という意味で、どの瞬間も自分色に染め上げる存在の力は見事。このライヴでも正統と個性のはざまで、真摯のかぎりを尽くしている。爽快さには欠けるが、他に換えがたい音楽。
演奏家は作品の器たれ、という考えとは隔たりつつも、演奏のいまひとつの本質たる表現という意味で、どの瞬間も自分色に染め上げる存在の力は見事。このライヴでも正統と個性のはざまで、真摯のかぎりを尽くしている。爽快さには欠けるが、他に換えがたい音楽。