ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 第7巻
2005年に開始した全集も第7弾を迎えるが、3曲ともに繊細かつ知的なクリアさが際立っている。アダージョ楽章の陰影豊かな瞑想的な味わいも絶品。巨匠風の重厚壮大な「ハンマークラヴィーア」とは趣を異にするが、シフならではの独自の境地を確立した点は高く評価したい。
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アンドラーシュ・シフが新たに開始したベートーヴェン・ツィクルスの第1弾。最初の4つのソナタを収録。古典派らしい歯切れの良さとベートーヴェンらしい重みがうまくミックスされている。シフの考え抜かれた解釈が音として丁寧に実現されている。 2005/10/26 発売