ブラームス:交響曲第3番&第4番
男性的ともいえる雄渾な楽想とともに、限りない憧憬を秘めた第3楽章が映画音楽に使われて、より広く親しまれるようになった第3番。哀愁感や情感を存分に湛え内省的で諦観に満ちた、作曲家晩年の枯淡の境地を示す第4番。ブラームスの2曲の交響曲を収めた一枚です。ベームの入魂の指揮とウィーン・フィルハーモニーの伝統のある響きと卓越した表現力が一体化したこの演奏は、1976年度レコード・アカデミー賞を受賞しています。
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ベートーヴェンの後を継ぐ交響曲を完成させるために、15年以上にも及ぶ熟考の末に40歳を過ぎてようやく完成させた、劇的緊張感に満ちたブラームスの交響曲第1番。全曲の音楽的な内容が集約された第1楽章序奏や、圧倒的なまでの迫力が漲る終楽章は特に聴きどころといえるでしょう。ベームとウィーン・フィルハーモニーによる、作品の真の魅力を広く世に知らしめた名盤として知られるディスクです。1976年度レコード・アカデミー賞受賞盤。 2012/05/09 発売