ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番≪テンペスト≫、第21番≪ワルトシュタイン≫、第26番≪告別≫
瞑想的な楽句と嵐のような走句との対比が見事な効果を示す、初期の最後を飾る《テンペスト》。ワルトシュタイン伯爵に献呈されたことから標題が付された、中期の雄大な傑作《ワルトシュタイン》。ルドルフ大公との別れを心理的に描写した《告別》。ベートーヴェンの3曲のピアノ・ソナタを、現代的な知性やロマンティックな詩情を感じさせる、透明感のあるギレリスの演奏で収録。彼が到達した晩年の芸術的昇華が刻印されたアルバムです。