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日野美歌である。楚々とした美人である。そしてこの人ほど声と顔の関係を、なんとなく、ナットク出来る人もいない。のめり込み演歌ではないし、ツッパリ演歌でもない。思わずニッコリ、フムフムと聴いてしまう。そこが長所でもあり欠点でもある。 1986/10/25 発売
男をつき放して見ているような、いくらか投げやりな気分を感じさせる歌唱スタイルを持った日野美歌の演歌。カヴァー曲を聞いていると、女性に母を求めてしまう日本の男たちを自立しなさい、と尻をたたいている。そう思えるのは甘えた歌声ではないから。 1990/05/25 発売
演歌とは一味も二味も違うラヴ・バラードを歌っているのがこれ。竹内まりやの(2)(11)、井上陽水の(3)、ユーミンの(6)など、薄味とかいったレベルの違いではなく、正油とタルタルソース位に生活感覚の異なる恋歌を、和風寄りに料理して聞かせてくれる作品。 1990/06/25 発売
洋楽大好きという日野美歌が、ポップなバラード集を出した。型にはまった演歌唱法とは違って、のびのびと歌っている。リズムも重くならずに、歌謡曲って感じでとてもいい。今後この線で行ってもらいたいけれど、もとの演歌歌手に戻るんだろか。 1991/11/25 発売
10周年記念のシングル・コレクション。意外なほど太い歌声で、それほどコブシを回していない代表曲(1)といい、日野美歌はもしかしたらAOR系の歌謡曲が合っていたのではと思わせるベストだ。カラオケ・ファン向けのデュエット曲があったりと世相を反映。 1992/05/25 発売
全曲の作詞とプロデュースを松井五郎が担当。色気はさほどでもない人だが、背伸びをするでもなくつっぱるでもなく、あどけなさを残しながら、ちょっぴりクールにキメたりもする。これは日野のひとつの新境地が示されている力作。健気さがいい。 1992/10/23 発売