遺作が30曲。イタリアで活躍してきた中堅の関孝弘が、音楽の様式美、民族的な情感、哀愁、歌心を巧みに捉えた演奏を披露している。真面目な研究の成果が音楽に無理なく反映し、非常に好ましい仕上がりだ。嬰ハ短調の例のノクターンで締め括る構成も粋。 1998/06/24 発売