少年少女合唱団としてライヴでこれ程の完成度を示す実力には舌を巻く。デッドな響きにもかかわらず音空間を満たす声の和は、熱気をも孕んで聴き手の心にしみ込んでくる。特に素晴らしいのは宗教曲の数々で、最近の合唱曲のCDとしては正に出色の1枚。
ドイツを中心とする過去300年にわたる代表的な“眠りの歌”を収録している。全31曲中には、ブラームスの子守歌など超有名なものもあるけど、初めて聴く曲も多い。でも、どれもこれも聴きやすく、懐かしさとなごみが胸のなかに静かに満ちてくる。★ 1996/09/21 発売