先に発売された第1番同様、味わい深いブラームス。カップリングされたR.シュトラウスがこれまた素晴らしい。ただライナーノートに長々と編集論のようなものが記されているのは興覚め。そんな論議はほかでやるべき。演奏がいいだけに残念だ。
東ドイツ臨終の1年前に結成された団体だが、色濃くドイツの伝統を押し出している。重厚というか重苦しいというか、分厚く強靭な音がいかにもドイツ! という感じ。これが売りか。シェーンベルクなんか商業主義国家の演奏家にはまねのできない晦渋さだ。 1997/07/24 発売