錦織ファンにとってはそこがたまらない魅力なのだろうが、浅草オペラのような発声で朗々と歌われた日本歌曲はどうにも古めかしい。日本語の持つ語感の微妙な違いをこの歌唱から聴きとるのは難しいだろう。天国の山田耕作もさぞ苦笑しているに違いない。