音楽むすび | NEBULA

NEBULA

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満を持してリリースされた2年ぶり8thアルバム‟DISCOVERY”よりわずか半年ー
今年活動10周年を迎える現代版ジャズロック・ピアノトリオfox capture plan9枚目のフル・アルバムはfcpキャリア初のコンセプトアルム。

“NEBULA”(星雲)という1つのテーマのもとメンバー3人がそれぞれ曲を持ち寄り完成された全15曲のストーリー。
前作で弾けた楽器の多様性は本作でさらに展開をみせ、滝善充(9mm Parabellum Bullet)をエレキ・ギターに起用。
また、トリオサウンドの圧力を助長するストリングス隊とポエトリー、コーラスといった助演陣がアルバム自体を見事にまとめ上げていく。
その10年という活動の中で数多くのサウンド・トラック、劇中曲を手掛けてきた彼らの制作・録音・アイデアのスキルが見事に収められている。
原型のピアノトリオにギター・ストリングス・コーラスを加えたフルオーケストラで演奏された2Meteor Streamは、
ソリッドなリフ・リズムが狂騒的に絡みあいエモーショナルな共鳴を生んだ今作の核心的なトラック。
一方、トリオで演奏された3Blue Planet は、流麗なピアノの旋律にレイドバックしたシンセ・ループとリズム陣がホットかつ
クールなグルーヴをもたらした、もう1つのリード・トラック。先人達が築き繋いできたあらゆるビートや技巧を、
独創的に発展させ紡いだ神話のような作品。
そこに内包された狂気的ともいえる美しさは、私たちの好奇心をどこまでも擽り、熱狂させる。
そのエネルギーは未来への希望に変わるだろう。
そして、ビートルズの‟サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド“やザ・フーの‟トミー”などに続く歴史的名盤として宇宙史に刻まれる。

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