ドイツ伝統の響きシリーズ7::カール・ズスケの芸術 バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
落ち着いたテンポ。魅せるというよりは噛んで含めるような音楽の運び。肩肘張らぬ端正にして折り目正しいバッハである。速い楽章などいささか刹那的快感に不足する感はあるが、妙に気負わないしっとりと滑らかなウタの息づかいが時とともにしくり沁みてくる。
落ち着いたテンポ。魅せるというよりは噛んで含めるような音楽の運び。肩肘張らぬ端正にして折り目正しいバッハである。速い楽章などいささか刹那的快感に不足する感はあるが、妙に気負わないしっとりと滑らかなウタの息づかいが時とともにしくり沁みてくる。