名盤の登場である。みごとなまでに強靭で緊密なアンサンブルが聴ける。骨太で直線的である一方、繊細な情感にもあふれているが、そこには一片の感傷もない。コーダまで一気に突き進むスピード感がたまらない。録音は古いがうまくCD化されている。
すべて既製の音源。ディスク2が中途半端に思えるが、全体としてロジンスキーの概略を知るには不足はない。ただし、本腰を入れて収集したい人には、すでに出ているオリジナルCD(こちらは解説も充実しているので)をお勧めしたい。音質はどれも優秀。 1999/09/29 発売