イ・ソレル:歌劇「気のいい気難し屋」
マルティーン・イ・ソレル:『ぶっきらぼうな善人』(2CD)
バレンシア出身の作曲家ビセンテ・マルティーン・イ・ソレルの名前は、現在ではほとんど知る人もいませんが、生前はオペラ・ブッファの作曲家として、ウィーン宮廷歌劇場で「モーツァルトのライバル」とまで目されていた人気者でした。この『ぶっきらぼうな善人』は彼の最も成功した作品の一つで、18世紀の劇作家カルロ・ゴルドーニの戯曲をもとにロレンツォ・ダ・ポンテが台本を書き、1786年にウィーンで初演されています。鮮やかな台本、優雅で魅惑的な音楽に彩られた、確かにモーツァルトの作品と比肩される見事なオペラと言えるでしょう。
今回このオペラを蘇演するにあたっては、名ソプラノ、ヴェロニク・ジャンスをはじめ、大人気テノール、サイミール・ピルグ、カルロス・ショソンなど最高の歌手陣を揃えています。また古典とバロック様式のエキスパート、クリストフ・ルセによる完全なる音楽にも注目。このフランスの指揮者がお届けするマドリッド交響楽団の甘くて滑らかなサウンドは、まさに理想的に調和したものです。
DYNDVD33580と同演奏。世界初CD化。(DYNAMIC)
【収録情報】
・マルティーン・イ・ソレル:歌劇『ぶっきらぼうな善人』全曲
アンジェリカ:エレナ・デ・ラ・メルセド(ソプラノ)
マダム・ルチッラ:ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
マリーナ:セシリア・ディアス(ソプラノ)
ジョコンド:サイミール・ピルグ(テノール)
ヴァレリオ:フアン・フランシスコ・ハテル(テノール)
ドルヴァル:ルーカ・ピザローニ(バス・バリトン)
フェッラモンド:カルロス・ショソン(バリトン)
カスターニャ:ホセ・ミケル・ラモン(バリトン)
マドリード・レアル劇場(王立劇場)管弦楽団(マドリード交響楽団)
クリストフ・ルセ(指揮)
録音時期:2007年11月
録音場所:マドリード、王立劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Powered by HMV