ピッチンニ:歌劇「アメリカーノ」
ピッチンニ:『アメリカーノ』(2CD)
1996年にマルティナ・フランカで上演された珍しいオペラ『アメリカーノ』は、イタリア、バーリ生まれのグルックと同世代の作曲家ピッチンニによる作品です。彼はローマで成功し、マリー・アントワネットによってパリに招かれ数多くの作品を書きましたが、周囲の企みにより、グルックと競わざるを得なくなったことで知られています。批評家たちは2人に同じ題材による作品を書かせ、パリの市民たちは二手に分かれ支持しあうという無意味な論争は、後に「グルック・ピッチンニ論争」と呼ばれるほどの争いとなりました。当時はそれほどまでに人気のあったピッチンニですが、いつしかその作品は忘れられてしまい、現在ではほとんど耳にする機会がありません。この作品は1772年2月22日にローマで初演された喜劇で、ユーモアのセンスに溢れた気の利いたセリフと、随所にみられる美しいメロディが印象的な作品です。
CDS177の新装盤。(DYNAMIC)
【収録情報】
・ピッチンニ:歌劇『アメリカーノ』全曲
ヴィロット:サイモン・エドワーズ(テノール)
シルヴィア:パトリツィア・チオーフィ(ソプラノ)
カヴァリエレ・リサンドーロ:ドメニコ・コライアンニ(バリトン)
ドンナ・アウローラ:ジョヴァンナ・ドナディーニ(メゾ・ソプラノ)
イタリア国際管弦楽団
エリック・ハル(指揮)
録音時期:1996年11月
録音場所:マルティナ・フランカ
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
旧品番:CDS177
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