音楽むすび | タリス:スペム・イン・アリウム〜御身よりほかにわれはなし

タリス:スペム・イン・アリウム〜御身よりほかにわれはなし

タリス:スペム・イン・アリウム〜御身よりほかにわれはなし

ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
タリス:スペム・イン・アリウム〜御身よりほかにわれはなし

DECCA、PHILIPSの歴史的名演の数々が、オランダのレーベル「NEWTON CLASSICS」から装い新たに登場!
 16世紀イギリスの作曲家、トマス・タリスは英国史のなかでも最も騒然として危険な時期を生き抜いた人です。彼が仕えた国王は、テューダー朝のヘンリー8世、エドワード6世、メアリー1世とエリザベス1世であり、ここだけ取り出しても、どれほどの激動の時代であったかがおわかりになるでしょう。カトリックとプロテスタントが激しく対立していた、この宗教改革の時代はカトリックと国教会の両方の教会音楽を作曲する必要があり、タリスは英語とラテン語、両方のテキストに作曲したのでした。また、この当時のポリフォニー音楽が最盛期だったこともあり、ここにも収録されている『御身よりほかにわれはなし』などは40声部(!)という想像を絶する書法で書かれています。5声のパートを1組として、8組がそれぞれ歌い交わす様は、まさに声の奇跡と言えるでしょう。この曲は、イタリアの作曲家ストリッジョ[1540-1592]の『見よ、祝福されたる光が』に影響を受けたとも言われています。(ナクソス・ジャパン)

【収録情報】
タリス:
・エレミアの哀歌I、II
・応唱聖歌
・安息日が終わりしとき
・栄光と威光と力と
・使徒たちはもろもろのことばにて語り
・御身よりほかにわれはなし
 ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
 スティーヴン・クレオバリー(指揮)

 録音時期:1989年
 録音方式:デジタル
 原盤:DECCA
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