<アルフレート・ヘルツ&アルトゥール・ニ
黎明期のワグネリアンで、ドイツ以外で最初に『パルジファル』を指揮したことでも知られるアルフレート・ヘルツ[1872-1942]はフランクフルトに生まれ、同地で音楽教育を修了、27歳の頃にはすでにワーグナー作品の指揮で名を成していました。ロンドンを経てニューヨークに渡った彼はその後、1915年までメトロポリタン歌劇場のドイツ・オペラ担当として活躍、同年、サンフランシスコ交響楽団の指揮者となり、1930年まで同オーケストラを指揮して活躍します。
当CDに収録された『パルジファル』からの組曲は、ヘルツがすでにメトロポリタン歌劇場で名声を得ていた頃にベルリンで収録されたもので、第1幕前奏曲、第1幕の場面転換の音楽、第3幕の場面転換の音楽、聖金曜日の音楽を収録しています。
組み合わせのアルトゥール・ニキシュ[1855-1922]の名前は、クラシック・ファンには『運命』最初の録音をおこなった人物として知られていますが、今回のCDに収められたのはその『運命』よりはだいぶ音響条件の良いアコースティック後期、1920年の録音です。
【収録情報】
・ワーグナー:『パルジファル』からの組曲[36:59]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アルフレード・ヘルツ(指揮)
録音:1913年9月12,13,15,16日、ベルリン[モノラル]
・リスト:ハンガリー狂詩曲第1番へ短調[13:29]
・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』[08:37]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アルトゥール・ニキシュ(指揮)
録音:1920年、ベルリン[モノラル]
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