発売元 : マイクライフ・エンタテインメント
マイク・フィニガンの息子、ケニー・フィニガン率いる米三人組(録音後デュオに)の日本デビュー作(2枚同時発売のうちのオリジナル盤)。ソウル、ジャズ、ファンク、AORなどを自由に往来する独自の感性を持った、温かく心地よいインスト集だ。サンプリングやカヴァー曲のセンス、ゲストにも注目。
カリフォルニアのインスト主体のトリオのカヴァー・アルバム。その狙うところは、往年のメロウ・ポップ曲を拾い上げ(ここでは、アジムス、ボビー・コールドウェル、ロイ・エアーズ曲ほか)、クラブ・ミュージック世代の視点を加味した生演奏+αで心地よく再提出しようというもの。
トップDJとして人気を誇るDJ RYOWが、トラック・メイカー“スムース・カレント”名義で発表したデビュー・アルバム。メロウ一辺倒のムード系インストとは一線を画すアッパーなラップ・チューン主体の骨太な内容で、オトナのヒップホップが満喫できる痛快作だ。
モデルとしても活動するLAのラッパー、E Reeceを中心とするバンドの本邦デビュー作。ラップながらバンド形態の生演奏というのがポイントで、ジャジィかつオーガニックなサウンドが最高にクール。酔いしれたい一枚。録音風景を収めた映像も必見。
米国東海岸メリーランド州出身のトラック・メイカーら三人の、インスト表現主体のユニットによるアルバム。巧みにサンプリング音を構成し、曲によりウッド・ベース音や鍵盤音や管音なども配してジャジィなサウンド・スケープを創出。ゆったりと流れる中に、刺や美意識が見える。
ジャジィ・ヒップホップの先駆者こと、カリフォルニアの人気プロデューサーのサード・アルバム。錚々たるMC・シンガーを迎えた本作は、絶えることのない泉のように沸くアイディアと柔軟なビートが、“声”を楽器へと昇華している。ナイス&スムース! それが最高。
ジャジィ・ヒップホップで人気を得たLA拠点の三人組の2作目。一転してスペイシーなテクノ・トラックに驚くが、これで以前と同等の心地よさを実現できるかの挑戦だとしたら、それは成功したし、抑揚豊かなMC勢のキャラクター性も、より活きている。
出身の異なる4人が、ドイツのインターナショナル・スクールで出会い結成した、多国籍ヒップホップ・ユニットの日本初上陸盤。2MC・1DJ・1プロデューサーという編成で、とにかくシンプルにラップの気持ちよさを味わわせてくれる一枚だ。
“フランス版ザ・ルーツ”というキャッチも持つ、フランスの三管を擁する7人組バンドのデビュー作。なるほど、かなり技アリの、才気走ったジャズ・ヒップホップを鋭意展開している。けっこうかっとんだところと親しみやすいところを巧みに併せ持った仕上がりだ。
リミキサー、プロデューサーとして世界で活躍するクリエイター、シン・スキー。彼が東京から受ける“千切られた”感覚とぼんやりとした空という印象をタイトルに冠したソロ・デビュー盤だ。アーバンなソウル・ビートが紡ぐ、大人の芳香が漂う珠玉の15トラック。
前作『Order of Operations』のトラックにジャズ・ミュージシャンの生演奏ほか、さまざまなアイディアを盛り込み、インストゥルメンタルで挑んだセカンド・アルバム。モダン建築のように細部にいきわたった美意識で構築されたトラックはメロウなことこの上なし!
米ヒップホップ・トリオ、ザ・プロカッションズのMCのソロ・デビュー作。フランスのホーカス・ポーカスのメンバーなど、交流のある多彩なゲストを迎え、ソウルフルでメロウなトラックをじっくりと披露。フレッシュで味わいのあるアルバムだ。
西海岸ポートランド在住、24歳MCがバンド・サウンドと組んだ“ヒップホップx生音サウンド”シリーズの第2弾。粘着性のある鼻声ラップがときにジャジィなサウンドと対峙し、ずりずりと進んでいくさまは痛快。ときにしぶとく屈強だが、一方ではお洒落な風情も。
Madlib、プレフューズ73らのヒットによって台頭した“インストゥルメンタル・ヒップホップ”が日本でも注目されている今、絶好のタイミングでリリースされたコンピ。4組のビート・クリエイターによる渾身のトラックが収録されている。
東海岸のアンダーグラウンド・ヒップホップ界の曲者クリエイターのミックス盤。新曲からタリブ・クエリらとのコラボレーションまで、いろんなソースを駆使し自分の世界を浮き上がらせている。知性と技ありのジャズ/ソウル感覚をちりばめた、覚醒都市音楽。
LAのヒップホップ・トリオ、FRESH AIRのファースト・アルバム。ジャジィなバック・トラックや流れるようなリリックがインテリジェンスを感じさせる。この知的な感じと、どこか人懐っこい感じがデ・ラ・ソウルを思い出させる。とってもクール。
ニュージャージー出身のMC/プロデューサーが放つデビュー・アルバム。90年代中期の東海岸ヒップホップを基調に、ピアノとドラムスを操る彼ならではのメロウなサウンドを作り上げている。
Electricなど、数々のユニットで活躍して来た実力派MCのソロ・デビュー作。10年以上のキャリアに裏打ちされた高いマイク・パフォーマンスとヴァラエティに富んだライムが魅力。Insightのプロデュースという強力作だ。
ボストン発のスーパー・グループ、ElectricのMCであったMoe、Raheem、Anonymousを中心としたグループのアルバム。甘く切ない声による流麗なコンビネーション・ラップと心地好いサンプリング・サウンドが楽しめる。