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ショーソンとラヴェルのピアノ三重奏曲 2017年ヨーゼフ・ハイドン室内楽コンクールで第1位/聴衆賞/ハイドンの三重奏曲ベスト・パフォーマンス賞を受賞した「トリオ・メトラル」による新譜の登場。メトラル家の兄・弟・妹によって結成されましたが、現在はヴァイオリンとチェロに新メンバーを迎えての編成となっております。名曲のショーソンとラヴェルの三重奏というプログラムです。 ショーソンのピアノ三重奏曲は1881年、ショーソンが26歳でローマ大賞に落選したばかりの頃の作品。抒情的な高揚に満ち、ロマン主義末期の陰影を帯びた名曲です。そしてラヴェル[1875-1937]の生涯唯一のピアノ三重奏曲は第一次世界大戦勃発直後の作で(1914年完成)、ラヴェルはこれがもしかしたら自分の白鳥の歌になるかもしれないと思いながら書いたかもしれません。高度な技術を要求するピアノ書法に始まり管弦楽的な響きと厚みに満ちた作品。トリオ・メトラルが、エネルギーとたっぷりの抒情で響かせています。(輸入元情報) 【収録情報】 ● ショーソン:ピアノ三重奏曲ト短調 Op.3 ● ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調 M67 トリオ・メトラル ヴィクトル・メトラル(ピアノ) ナタン・ミエルドル(ヴァイオリン) ロール=エレーヌ・ミシェル(チェロ) 録音時期:2023年2月20-23日 録音場所:メス・アルスナル・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) レコーディング・ディレクター、録音技師:ケン・ヨシダ 輸入盤・日本語帯・解説付き Powered by HMV
名手ふたりによる決定的ベートーヴェン 15歳でウィグモア・ホールにデビューした名手ゲイリー・ホフマン(1956年、カナダ生まれ)。1986年に出会って以来、長年ベートーヴェンの作品を共演し続けてきたピアニスト、ダヴィッド・セリグとのデュオによる全曲録音が登場しました。 ゲイリー・ホフマンは15歳でウィグモア・ホールにデビューし、鍵盤に向かって舞台上を歩くアルトゥール・ルービンシュタインがすでに音楽を感じさせたことに衝撃を受けました。以来、音が生まれる前から存在し、音と音の間にある沈黙の間も音楽を生き、音楽と人生が不可分であるがゆえに、真の必要に迫られて音楽を奏でている稀有な存在です。上野通明もその教えを受けています。ダヴィッド・セリグはオーストラリアに生まれ、1976年にパリにうつりチッコリーニに師事。アメリングら著名な歌手の共演者としても活躍していました。ここでのセリグの演奏は、モーツァルトかと思うような清潔感ある澄み切った音色がとにかく際立っています。 ゲイリー・ホフマンは、ピアノ独奏の間も何か存在感を感じさせるような、不思議なオーラに満ちています。変奏曲での軽やかな表情からソナタでの深刻な表情まで、どの瞬間もその弓が弦に触れた瞬間から放たれる豊かな香気におどろかされる演奏です。(輸入元情報) 【収録情報】 Disc1 ベートーヴェン: ● モーツァルトの『魔笛』から『娘っ子でも女房でも』の主題による12の変奏曲ヘ長調 Op.66(10:10) ● チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1(25:03) ● ヘンデルの『マカベウスのユダ』から『見よ、勇者は帰る』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45(12:46) ● チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2(28:56) Disc2 ● チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69(26:54) ● モーツァルトの『魔笛』から『恋を知る殿方には』の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46(9:57) ● チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1(14:14) ● チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2(18:57) ゲイリー・ホフマン(チェロ) ダヴィッド・セリグ(ピアノ) 録音時期:2021年12月26日〜2022年1月3日 録音場所:ベルギー、リエージュ・フィルハーモニー・ホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 輸入盤・日本語帯・解説付き Powered by HMV
ビアンコーニ、ラヴェル:ピアノ作品全集の登場 巨匠ビアンコーニによる、ラヴェル:ピアノ作品全曲録音の登場。イタリアの姓を持ち、ニースに生まれ育ち、世界でキャリアを築き、現在はエコール・ノルマルで教鞭を執る巨匠ビアンコーニ。『最後のドビュッシー』でもきわめて高く評価されましたが、このたび、初めてラヴェルを録音してから約30年の時を経て、全集というかたちでの新録音登場となります。 高音の響きも美しい『水の戯れ』も、きらびやかな水の輝き、というよりもどこか暗さを感じさせ、決して重さはないのに煙たく澱んだ空気をまとっています。ビアンコーニがたどりついた境地だからこそなしえたラヴェルの響きが実現されています。『道化師の朝の歌』でも、気品ある軽やかさ、それでいてやはり朝のもやのかかった空気も感じさせます。ラヴェルの音楽の魔法のような響きと魅惑的でまばゆい外観の向こう側で、ビアンコーニは光と影のあいだを揺れ動き、情熱と官能、深遠さを引き出しています。どの作品も、端正で完璧、それでいて思わぬ暗さにハッとさせられる演奏。新しい発見に満ちています。 『マ・メール・ロワ』では「EVIDENCE」レーベルからCDをリリースしている1990年生まれの気鋭奏者、クレマン・ルフェーヴルをゲストに迎えました。『妖精の園』では驚くべき深遠な世界が展開されています。(輸入元情報) 【収録情報】 ラヴェル: 1. 水の戯れ(5:13) 2. 鏡(28:10) 3. 古風なメヌエット(6:07) 4. 亡き王女のためのパヴァーヌ(6:00) 5. ソナチネ(11:17) 6. メヌエット 嬰ハ短調(1:04) 7. 高雅で感傷的なワルツ(14:11) Disc2 8. グロテスクなセレナード(3:38) 9. 夜のガスパール(22:18) 10. ハイドンの名によるメヌエット(1:50) 11. ボロディン風に(1:38) 12. シャブリエ風に(1:45) 13. 前奏曲(1:39) 14. クープランの墓(23:21) 15. マ・ メール・ ロワ(ピアノ4手連弾版)(14:36) フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ) クレマン・ルフェーヴル(ピアノ:15) 録音時期:2022年4月11-18日 録音場所:アルセナル=メス、音楽都市 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 輸入盤、日本語帯・解説付き Powered by HMV