1996年11月発売
組曲「グランド・キャニオン」グローフェ組曲「グランド・キャニオン」グローフェ
「グランド・キャニオン」ファンにはこたえられない1枚。指揮のハンソンはアメリカの高名な作曲家でもある。まずはその50年代とは思えぬ録音の鮮明さ、豊潤な音響に驚く。丹念な演奏を一層引き立てる強力なバック・アップである。劇的な(3)が魅力的。
アイヴス:ニューイングランドの3つの場所アイヴス:ニューイングランドの3つの場所
アメリカの音三態。演奏としてはメニン作品が最もキマっているが、面白いのはむしろアイヴズ。ハンソンは響きや形の独創を知的に際立たせるよりは、懐かしくも日常的なアメリカのニオイを追いかけている。だから音楽が意外なくらいホノボノと人懐こい。
”ハンズ・アクロス・ザ・シー””マーチン”ハンズ・アクロス・ザ・シー””マーチン
可能な限りオリジナル・テープに忠実にデジタル再生されたCD。フェネル指揮イーストマン・ウィンド・アンサンブルの、訓練された技巧の高さと、輝きにみちた豊かな音、明瞭で多彩な音色、厚みのある響きに魅了される。バンド・ファンならずとも楽しめる1枚。
フラメンコ〜ヘレスの祭りフラメンコ〜ヘレスの祭り
ロメロ・ファミリーの中心を担うペペのソロによるフラメンコ。歯切れのよい力強いリズム。一音一音粒の揃ったノリのよいパッセージ。情熱的なフラメンコのリズムが身体の中からわき上がってくるような演奏だ。62年録音なのに音質もクリア。まったく凄い!