著者 : しきみ
幕末の京都で、非情な剣客集団・新撰組の一員として活躍した沖田総司(沖田君)が、幽霊となって現代の「私」とその妻の家へとやってくる。なぜ沖田君がやってきたのか?「私」とその妻との関係は?やがて「私」と沖田君はかけがえのない友人となって…。歴史小説、日常系ファンタジー、文学、SF、ミステリー様々なジャンルを混ぜこんだ新撰組小説の最新版!第1回ノベルアップ+歴史・時代小説大賞大賞受賞作品。
初夏の夕べ、恋人と公園へ行った私は、そこに小屋を出している若く美しい魔術師に出会った。谷崎潤一郎の『魔術師』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』を担当する大人気イラストレーターしきみによって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ『乙女の本棚』の第17弾が登場。
三ヶ月前、突然『人ではないもの』が見えるようになってしまった琴子。 外に出るたびにあやかしたちに驚かされ怯える日々が続き、とうとう家から出るのさえ怖くなり引き籠り生活になってしまった。 ある日買い物に出かけた先で出会った伊織の誘いで、あやかしと人間の共存を支援するシェアハウスで働くことに。 そこでの生活で琴子は、あやかしは恐ろしいだけの存在じゃないと知っていく…。 京都の上七軒にある不思議なシェアハウスを舞台に起こる人間とあやかしの温かな人情物語。 第一話 あやかしハロワにハローされまして 第二話 ひらり優しい桜と抜けない心の釘 第三話 想いと不思議と涙のわけ 第四話 闇を晴らして暁の空 第五話 美味しいも楽しいも嬉しいも一緒に
都内で働く長門つぐみは、祖母の遺言で、九十九館という洋館を相続することに。九十九館は柏木という青年が管理人となり、他に数名の下宿人がいるという。何度か九十九館に訪れるうち、つぐみは下宿人たちとは違う、不思議な存在に気付く。どうやら九十九館には何かが隠されているようだった。それと同時に、二年つきあっていた恋人の圭介との関係もぎくしゃくし始めて?