著者 : はらくろ
19年間、聖剣の勇者としてクレンラード王国を魔物から守ってきていたウェルは、残り1年で勇者の任も終わるというところで、王女姉妹にはめられて犯罪者の烙印を押されて追放されてしまった。人の国で生きていけなくなったウェルは、魔族領で鬼人族の女性・ナタリアとその娘のデリラに拾われる。ウェルは鬼人族の集落で暮らすことになり、ナタリアとデリラの二人との仲を深めながら、ゆったりと暮らしていく。第9回ネット小説大賞期間中受賞作。
新しい出会いが待つ春先。人と獣人の共生を願う次期ウォルガード国王ルードは焦っていた。大好きな婚約者が難病「魔力酔い」にかかってしまったのだ。彼は唯一の治療の手掛かりー彼女の父親の言葉を頼りに「海底王国」を目指す。だが、命からがら王国へ辿り着くも巨大なタコの魔獣によって閉じ込められてしまう!絶海で母の助けがない上、相手は言葉の一切通じない難敵。さらには、どんどん空気もなくなり…海底王国のみんなが極限状態に陥る。それでも、ルードは「料理」の神髄へと向き合い、活路を見出す!海底国家で厄介な魔獣をおいしく退治!?もふもふグルメファンタジー第5弾!!
肌身を寄せ合う冬。誕生日を迎えた次期獣人の王ルードは更なる獣人との出会いを夢見て、飛龍たちと空路の開拓に勤しんでいた。その矢先、空路を妬んだ商人たちの反対を受け、和解のため新商品を開発する羽目になってしまう。商品をお菓子に決めた彼は原料を求めて、未開のジャングルの探索へー。そこで待ち受けていたのは目移りするフルーツ達に、兎人族との出会い。魅惑の甘味ともふもふにルードの好奇心は止まらない。更には探していたお菓子の原料も、兎人族の村で栽培していることが明らかに!早速、ゆずってもらおうと願い出たルードだったが、どうやら彼らにはどうしても食べたいスイーツがあるらしく…?果たしてルードは兎人族も唸るスイーツを完成させて、幻の食材を手に入れられるのか!?