著者 : みやしろちうこ
欠けた白い角で生まれたせいで「弱い」と過剰に守られて育った鬼族のデイル。 一人前の鬼として戦いたい──その夢を叶えるべく、北の城砦に配属された彼を迎えたのは、 王太子にして騎士団長、赤黒い双角を持ち、美しく圧倒的な存在感を放つリランドだった。 努力を惜しまないデイルの健気さに、リランドの独占欲は膨らんでいく。 守りたい。でも見ているだけじゃ足りない。触れたい、抱きしめたい、全部欲しいーー 「わたしはおまえを、可愛がりたくてしょうがないんだ」 庇護欲だだ漏れ王太子×戦いたいけなげな白い鬼の、もどかし激甘主従ラブ! ●人物紹介 デイル/生まれつき白い折れた角を持つ一般兵士。 健康なのに周囲から過保護に扱われ、戸惑いつつも、「皆と同じように鬼族として戦いたい」と奮闘する。 リランド/王太子で辺境伯で北部魔物討伐軍元帥で騎士団長。 端麗な容姿と強大な魔力を持つ二本角の鬼人。 デイルに一目惚れし、戦う意志を尊重しつつも、湧き上がる庇護欲に悶える日々。
結婚から二年目、海を見たことのない今世王と足弱は、灰色狼たちに守られて、海のある東へ新婚旅行に出かける。 初めて見る大海原、初めて出会う異国の民。 だが王族に忠義を尽くすゆえに病んでしまった灰色狼の一人が、過剰な防衛行動に駆られて、足弱を救おうとし…! 今世王と足弱の新婚旅行編に加えて、原初の十人の王族のひとり、イツシンと灰色狼の出会いを描く古代編「花と狼」も収録。 待望の続編書き下ろし!
「新婚夫婦の営みについてご提案があります」 愛に貪欲な今世王の巧みな交渉により、戸惑いつつも、三年間の新婚夫婦期間を過ごすことになった足弱は…? 『祝祭の残り香に浸る返礼づくり』 王族命の家臣集団「灰色狼」は、王族の結婚式に総力を挙げる裏で、自分たちの祝い事も敢行し…! 『灰色狼たちの結婚式』 「山で暮らしていた男をどうしようもなく愛している」 今世王と足弱が王都ではなく、西の片隅で出会っていたら…野人アシを堪能できるもう一つの「緑土なす」 大長編『もし西の果ての山で二人が出会っていたら』 モンスター級BLノベル、大量書き下ろし!