著者 : クボナン
氷雨氷雨
全てを包み込んでしまうかのような白銀に覆われたアラスカのアシアク山。ジュンヒョンと仲間たちは頂上を目指し、寒風吹きすさぶ絶壁の斜面に果敢に挑んでいた。ついに頂上に辿り着いたジュンヒョン、ミョングン、ウソンの3人だったが、喜びもつかの間、下山の途中、事故で遭難してしまう。九死に一生を得たジュンヒョンとウソンのふたりは、氷の洞窟に避難する。ジュンヒョンの足は脱臼し、悪天候という最悪の状況。凍死から逃れるため、ふたりは互いの過去を語り始める。ジョンヒョンは、かつて愛したひとりの女性のことを。そして、ウソンは、幼い頃から想いを寄せていた女性のことを…。死と向かい合わせのぎりぎりの状況のなか、次第にふたりは互いの愛した女性が同一人物であることに気付く。彼らの最愛の女性、ギョンミンへの想いを…。ひとりの女性をめぐる、ふたつの運命的な愛を、雄大な自然を舞台に描く、山岳ラブ・ロマンス。
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