著者 : テクノサマタ
沈まぬ夜の小舟(下)沈まぬ夜の小舟(下)
ひとりで生きるために、己の体すら売ってきた。明日が見えない夜にも、遠くの星に憧れるように高野先生を好きだと思うと頑張ることができた。けれど、心身を重く曇らせる行為とそんな自分を密かに温めてくれる想い、そのどちらも隠そうと嘘を重ね続けー抗えず創は、仕事上のトラブルで憔悴する瀬越先生へ体を差し出していた。本当はとても優しい、今は弱り切ったひとにひどいことをさせて苦しめている、苦しんでほしくない。罪の意識ではち切れそうになった創は同時に、自分は高野先生に触れたい、触れてほしいのだと気づいてしまった。絶え間ない波のように止め処もない事態と感情は、創の痩せっぽちな体には収まらず溢れて…。
沈まぬ夜の小舟(上)沈まぬ夜の小舟(上)
母を亡くし、居場所を失い、ひとりで生きるため自分の体すら売ってきた創。あるとき医師の高野とその後輩の瀬越に家がないことを知られ…?心を震わす珠玉のセンシティブ・ラブ。
海賊王子と初恋花嫁海賊王子と初恋花嫁
忘れられた存在の十七番目の皇子イシュルは、幼い頃に海賊王子と名高い海洋都市国家の首領の息子カイと出会い、親友となる。しかし5年後、母親を亡くしたイシュルは、男色家の枢機卿の許に送り出されていた。その道程で海賊の奇襲を受けるが、乗り込んできたのは、なんとずっと会いたいと望んでいた海賊王子・カイだった。「帰さない。このままオレのものにする」とカイはイシュルを海賊船に攫って…?角川ルビー文庫賞大賞受賞作!!
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