著者 : メアリー=ドゥ
新婚旅行とは名ばかりの視察旅行中のお局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリア。アレリラの祖父であるタイア子爵の領地を出立し、次なる目的としてやって来たロンダリィズ伯爵領は、タイア子爵領とは違った意味で驚きに満ちていた。徐々に明らかになっていく“災厄”の全貌と、その対処に動き出すイースティリア。来るべき“災厄”に立ち向かうイースティリアの決意を目の当たりにして、アレリラもまた彼への想いを新たにするー。勘違いの契約結婚からはじまったお局令嬢と冷徹宰相の物語。アフターストーリー3篇も収録した感動の最終巻!
陛下の唯一無二になりたいのなら賊を平定するぐらいできなくては!異形の容姿、恋する狂気、特注の魔銃剣により『鉄血の乙女』と呼ばれる公爵令嬢アーシャ。彼女は愛する皇帝陛下アウゴの役に立ちたいがあまり、自国の不穏分子をまとめあげて陛下への手土産にすると貴族たちの前で宣言し、陛下暗殺を目論んだ恋のライバル・令嬢ナバダと共に身一つで敵地へ乗り込むことにした。一方陛下といえば、愛する彼女の暴走を一切止めないために、ここぞとばかりに二人を取り巻く陰謀は加速するー!溺愛されていることに気づかない公爵令嬢が恋情を爆発させ覇道をばく進する第1巻。第2回一二三書房WEB小説大賞銀賞受賞。
お局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリアは、元婚約者ボンボリーノの誘拐(?)事件やイースティリア暗殺計画の噂など、不穏な雰囲気の中で新婚旅行に出かけることに。しかし、その行き先は仕事関連のものばかりという実質的な『視察』だった。時には仕事を忘れて観光したり、夫婦間に甘い空気が流れたりするものの、行く先々で祖父であるタイア子爵の名前を耳にすることに疑問を覚えるアレリラ。そして旅の果てにタイア子爵と対峙したアレリラとイースティリアは、彼から驚くべき目的を聞かされる!敏腕宰相と有能秘書官の堅物夫婦が職場を飛び出し視察行脚ー新婚旅行編スタート!書き下ろしサイドストーリー前後編『ポンコツ妖女は、隣国に売られる。』『ポンコツ妖女、正体がバレる。』も収録!
「君に婚約を申し込みたい」職務中に上司である宰相閣下、イースティリア・ウェグムンド侯爵から淡々と求婚された事務官の子爵令嬢アレリラ。敏腕で冷徹な宰相様には家格の問題で結婚できない想い人がいるとの噂があるし、行き遅れのお局令嬢の自分との結婚など形だけの契約結婚だろうと、彼女は申し出を受けることに。こうしてお飾りの侯爵夫人となったはずのアレリラだったが、とある夜会の席で、イースティリアが愛しているのは彼女自身だと告げられてー!?二人そろって仕事人間な堅物夫婦が、愛と職務に邁進する新婚生活の幕開け!