著者 : リッキー
レオンスの娘ロゼーヌは、あと八年以内に故郷であるエルフの里の結界が壊れてしまうことが判明し、何とか海を越えてエルフの里がある島へ行けないかと焦っていた。そんな折、双子の妹ノーラが持ち前の商才を発揮し、魔界とエルフの里、そして人間界を繋ぐ貿易会社を立ち上げることに。漁村の住民たちとの対立に、ノーラの初恋にと紆余曲折ありながら、数年後いよいよ船が完成する。エルフたちを助け出すため、レオンス一家と仲間たちは船に乗り、エルフの里へと向かう。だが島にたどり着いた彼らの前に立ちはだかったのは、前の獣王である黒狼。そして悪魔が宿った最強の破壊士がいよいよ姿を現わすー!!千年もの長きにわたり続いた、転生者たちの長い戦いを終わらせるための最終決戦が、ついに始まる!!
レオンスと五人のお嫁さんたちの結婚式から五年ー。たくさんの子どもたちに囲まれて幸せに暮らすレオンス。だが娘のロゼーヌとネーリアが成長するにつれ、二人がレオンスと同じ転生者であると判明する。それもネーリアはなんと、かつて魔界を一人で火の海にした焼却士だったのだ。このままでは世界最強の刺客たちが娘を殺しにやってくるかもしれないと悩むレオンス。見かねた魔王が息抜きにと家族全員を魔界へ招待してくれるが、そこにかつてネーリアに故郷や家族を焼き尽くされた前魔王・ガルまで召喚されてしまう。ネーリアへ復讐するため、襲いかかってくるガル。「どうせ死ぬなら、妻と娘を守って死ぬか」『父親』レオンスの、命を懸けた戦いが始まる!
無事に結婚式を終えたレオンスと五人のお嫁さんたち。新婚旅行先はリアーナの故郷・教国。この旅の実現は、子どもの頃にレオンスとリアーナが交わした約束でもあった。しかし情勢が不安定な教国に近づいたその矢先、魔族のクーがレオンスたちをつけ狙ってくる。クーは教国のトップである教皇と手を組んで、レオンスたちのもとに暗殺者を派遣していたのだ。帝国の代表として、そしてリアーナの夫として責任感に燃えるレオンスは、最強のお嫁さんたちや頼れる仲間たちの手を借りて、教国の悪事を暴いていく。そんな中、リアーナの過去も明らかになる。かつてリアーナが家族と離ればなれになった時、裏では何が起きていたのか?そしてクーが教皇の言いなりになっている理由とはー?
帝国・王国・教国による三国会議が決裂し、いよいよ戦争が始まった。帝国軍の総指揮を任されたレオンスは、味方の犠牲を最小限にとどめるべく、ある策を講じた。仲間たちの助けもあり、王国軍を翻弄し、戦況は優勢に思えた。一方、王国軍の勇者カイトは、妻エレーヌを人質に取られ、望まない戦いを強いられてしまう。カイトによる捨て身の単騎猛攻に、帝国側の戦力が次第に削がれていく。傷ついていく仲間たち、訪れる悲しい別れ。その中でも繋がっていく絆、そして生まれる新たな命ー。レオンスとカイト、二人のヒーローの戦いがついに決着を迎える!
治安の悪かった領地内を再開発し、順調に拡張を進めるレオンス。久々に魔王と再会した彼は、魔王が自分と同じ異世界からの『転生者』であるという驚愕の事実を知らされる。さらにこの世界には自分たちを含め十一人の転生者がおり、能力を巡って戦いを繰り返しているという。その戦いは国同士の争いに発展しかねない危険なものだった。レオンスは自分が持つ強大な力のルーツを知る。一方その頃、王国に重要な『転移者』が召喚されていた。彼の名はカイトーこの世界の新たな勇者である。この世界の常識や勇者の役割をあまり理解できていないカイトは悪戦苦闘するが、姫君の手助けにより、徐々に勇者らしく成長する。レオンスとカイト、二人の主人公により、この世界の謎と真実が解き明かされていくー!
奴隷などの違法取法が行われていた『闇市街』を無事に壊滅させたレオンス。だが領地内の治安はまだまだ悪く、孤児やホームレスが溢れている有様だった。そこでレオンスは孤児院を造り、さらには闇市街だった地下空間を明るい地下街に再開発することを思いつく。頼れる仲間たちの協力もあり、領地改革も順調に進んでいた…かに見えたが、ある日状況が一変!レオンスの敵対貴族であるフィリベール家が、なんと密かに王国と手を組み、帝国に戦争を仕掛けてこようとしていたのだ。帝国VS王国の戦争を食い止めるため、レオンスは様々な策を巡らせる。次々と舞い込むトラブルを、持ち前の頭脳と創造魔法でさくさく解決していくレオンス。しかし今度の敵は、思わぬ苦戦を強いられる相手で…!?
初等学校の寮生活が始まり、毎日楽しく過ごすレオンス。しかし平和な日々も、レオンスが皇帝から領地を受け取ったことから、次第に不穏な雰囲気に…。領地をもともと管理していたゴッツという男には、悪どい秘密があった。レオンスたちはその秘密を探るうちに、地下の牢屋に幽閉されている違法奴隷たちを発見する。さらにはとある凶暴な奴隷を売りつけられそうになり、さぁ大変!そこに飛び込んできたのは、その奴隷が脱走し、巨大な違法マーケット『闇市街』で大暴れしているという知らせだった。駆けつけたレオンスの前に現れたのは、凶悪な魔族の少女ルー。ゴッツのもとを逃げ出した彼女は、破壊活動をゲームのように楽しんでいた。これ以上自分の領地を荒らされては困るレオンスは、一か八かとルーに勝負をふっかける。その勝負の条件は、「負けたほうが勝ったほうの奴隷になる」というもので…!?