小説むすび | 著者 : 七夜かなた

従姉の夫であるアレスティスに、長年片思いしてきたメリルリース。その恋心は叶うはずもなく、幼馴染でもある彼への思いは、心に静かに秘めるだけにしてきた。やがてアレスティスは、魔獣討伐に向かうことにとなる。けれどその最中、彼の妻である従姉はかえらぬ人となった。討伐を終え、目に重傷を負い帰還したアレスティス。僅かな光も彼の目は受け付けず、邸にこもっているという。そんな彼の苦しみを少しでも癒したいと思い、メリルリースは自身を娼婦と偽り、夜ごと彼の元へ通うことにしたのだが…一途な令嬢と、傷を負った青年のすれ違いラブストーリー！