著者 : 上原尚子
「パストの覚醒」と呼ばれる天変地異を逃れ、わずかに残った土地のひとつ、ミイヤン・マース大陸の最南端に位置するエイファ半島は、文明の遺産である「かまど」のエネルギー、異変が目覚めさせたパストの魔法、そして文明が兵器として造り出した生物「龍」の微妙なバランスの上に均衡を保っていた。パスト教の聖地に近いシルクレブ湖の湖畔で、老龍匠・パザンの弟子として暮らす寡黙な少女ココは、ある日不思議な予感のもとに見慣れぬ金色の龍に出会う。北の蛮地に住むという幻の雷龍と運命的な邂逅をした少女は、兄を奪ったパスト教の宗主マフルスへの復讐を胸に秘め、しだいに龍匠としての己の能力に目覚めていくのだった-。新鋭が描く新感覚ファンタジーロマン。
伝説の勇者・イアソンによって封印されていたバァンドゥラの通路が開かれてしまった!異次元に続くこの通路は、次々と凶暴な魔獣たちを吐きだしてくる。平和だったアルカス公国も異次元獣に攻撃され、今や壊滅寸前。この国を救う、たったひとつの方法は、異次元獣たちに奪われた“覇邪の封印”をとりもどすことだ。俺・アーガスと3人の仲間は、アルカシア王の命を受けて旅立った。
ジャングルのど真ン中で目覚めた俺は一切の記憶を失っていた。-たったひとつ、『ルパン三世』という名をのぞいては…。革命後の混乱が続く東南アジアの小国で、生命を賭けた俺の逃避行が始まった。俺を追う革命政府軍の圧倒的な物量に比べ、俺の持っているのは旧式な米軍のアリスパック一式のみだ。追われる理由も、自分自身がこの国に潜入した目的もわからず俺は逃げ続ける。生き延びることはできるのか?記憶を取り戻す方法は?俺は本当に『ルパン三世』なのだろうか!
龍の出現、そして各地で悪業の限りをつくす鬼たち。その恐怖は人々が平和に暮らすこの美しい長串村にもおよんだ。僕たちを育ててくれた優しいお爺さんやお婆さん、それに村の人たちも鬼たちに魂を抜かれて生ける屍となってしまう。僕たちの大好きな村は、鬼たちに荒らされて見るも無残な廃墟に…。たったふたり、難を逃れた僕とひかりは村の人たちを助けるため、龍の牙城・鬼ヶ島を目指して旅立った。僕たちの行く先には数えきれないほどの危険や困難が待ち受けている。見事、龍を退治することができるのか?そしてこの旅にはもうひとつ、重大な秘密が隠されていたんだ…!
俺の名は邦夫。熱血高校に通う硬派の一匹狼…。だが、そんな俺にも親友と呼べるヤツがいる。転校生の宏だ。その宏が、ある日番長連合のヤツらに誘拐されちまった。ヤツらの要求は、俺に番長連合の傘下にくだれというものだ。…いったいヤツらの狙いは?そして宏はどこに…?