著者 : 上田未来
妻が夫を完全犯罪で殺す方法(あるいはその逆)妻が夫を完全犯罪で殺す方法(あるいはその逆)
クズ夫は古典的な完全犯罪で殺す。殺されるくらいならAIを駆使した完璧な計画で妻を殺すーー。料理研究家の鷹内冴子は夫の射矢に殺意を覚えていた。探偵に素行調査を依頼すると、三桁を超える不貞の事実が発覚。別れる前に叩きのめすと心に誓い、まずは『妻が夫を完全犯罪で殺す方法』という小説を執筆し始める。IT企業社長の射矢はキッチンの抽斗から妻の書いた小説を見つける。浮気がバレたと確信し、自社開発のAIに相談するのだった。夫婦喧嘩×完全犯罪×AIミステリー、このどんでん返しは絶対予測不可能!
ボス/ベイカーボス/ベイカー
天才錠前師の錠二は元パン屋で盗みのパーフェクト・プロデューサーである太陽に出会い、彼のチームに参加することに。悪党からしか金を盗まない太陽のチームは完璧な四人組になりつつあった。だが、錠二は太陽にありもしない横領疑惑を向けられてしまい、太陽を撃ち殺そうとする…。その瞬間、世界は“銃弾が命中した世界”と“動作不良で銃弾が発射されなかった世界”に分かれてしまう。太陽に成り代わりチームのボスになる錠二、太陽とともに足を洗ってパン屋開店を目指す錠二。義賊とパン職人、正反対の並行世界を生きているはずなのに、運命はやがて交わることにー。結末はそれでも一つ!?奇妙な人生の並行世界ミステリー。
人類最初の殺人人類最初の殺人
どんな犯罪にも「起源」があります。「殺人」は人間にとって最大の禁忌ではないでしょうか。最初の事件は、20万年前の原始人によるものでした。動機は“怒り”です。信じていた仲間に失望し、大きな棍棒で仲間を殺しちゃったんです。太古の昔、いったいどんなドラマがあったのかー。(表題作「人類最初の殺人」)本篇ではこうした「人類最初の犯罪」の顛末の数々をお話します。
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