著者 : 中山智幸
暗号のポラリス暗号のポラリス
学習障害の一つである難読症をもつ小学校6年生の斎賀結望は、両親を亡くし、親代わりである兄・昭彦と二人で暮らしている。ひらがなの文章さえすらすらとは読めないが、とある「道具」を手に入れ、文字と言葉を自分の力に変えていく。そしてある日、両親と縁のある場所をめざし、ユノは西へと旅に出る。
ありったけの話ありったけの話
6年前に別れた恋人・静佳にはある事情があった。彼女を一度は受け入れると決めたのに、突き放す形になってしまった過去。ユキヒロはその謝罪をしたいと思っているが、なかなか一歩を踏み出せないでいる。そんなユキヒロのところに、父親を雪山の事故で亡くした甥っ子の葎が預けられることに。葎との生活のなかで、少しずつ前へ進み始めたユキヒロは、静佳に手紙を書こうとするが-。死別よりつらい男女の別れとその6年後を描く期待の新鋭、初の書下ろし長編小説。
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