著者 : 中弘子
雪は天使のパラシュート雪は天使のパラシュート
あたしの名は“らんる”-つまり,ぼろっていうイミ。しかも、男だか女だかわからない名なんだから、親を恨むよ。あたし、中学2年になって、憧れの転校生。しかも私立、とまではよかったが、なんと入学したのが元男子校。今は共学だけど、同じ学年に女子が5人しかいない。とにかく、クラブ活動のできる部がない。で、同じ転校生の花奈とふたりで茶道部をつくることにしたんだけど…。
ドキ●ドキ●片思いクラブ(3)ドキ●ドキ●片思いクラブ(3)
夏休みになって、ななほはタイクツな毎日をすごしていた。2年になってクラス替えがあり、『片想いクラブ』のメンバーも、次第に会わなくなっていった。そこで、ななほは恒例の旅行を計画、他の3人に通知を出した。はじめは全員行くといっていたのに、ナツミが抜け、サトが抜け、結局中止。がっくりしてるななほに、冬子は新人コント・ボンビーズの1人、浦さんを紹介した。どういうこと?
ドキ○ドキ○片思いクラブ(2)ドキ○ドキ○片思いクラブ(2)
私、寿ななほ。同級性のナツミとサト、それにひょんなことから知りあった冬子とともに『片想いクラブ』(以前は片親クラブ)を結成している。最近、メンバーのサトに元気がなく、問いただしてみると母親の再婚話があり、サト自身は反対であると言う。そんな時、冬子が心酔している占い師に見てもらったら、母親の結婚をやめさせられるのは、サトの本当のお父さんしかいないと言うことだった。
ドキ○ドキ○片想いクラブドキ○ドキ○片想いクラブ
「お姉ちゃんは県立高校行ってくれたのに、ななほはお金がかかって…」愛する娘の晴れの入学式だというのに、母のセリフに心がしずんでしまう。希望校を落ちたから、仕方なしに私立に行くんだから、わかってよね。私の苗字は寿っていうんだけれど、クラスにもうひとり同姓のコがいる。寿ナツミ。はっきりいって、かわいい。もう完敗、大敗、惨敗。これからの学園生活が思いやられるわ。
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