著者 : 中村朋臣
野望の果て野望の果て
「お武家さまは、和泉屋の者かえ」と経帷子に能面をつけた女に声をかけられた直後、勢四郎は鎖鎌を持った男に襲われた。巷を騒がす「幽霊女」だと言われ、件の和泉屋からその正体探しを依頼されるも、襲ってきた男とのかかわりも含め、なかなかつかめない。手がかりもないまま商売敵の店を当たり始めたところ、老舗の辻屋に不審なものを感じたのだがー!
忠義の果て忠義の果て
困りごとを解決する「蛇足屋」松波勢四郎は岡場所を荒らす牢人を追い払う仕事を頼まれている。その仕事が片付かないうちに、新たに持ち込まれたのは、脱藩の罪で追われる藩士を捜すという一件。幼馴染みの与力・内藤藤十郎の力も借りて、源次と奔走する。この二件、元は一つであることが分かったが、勢四郎に恨みを持つ一刀流の手練、赤井が立ちはだかる…。
蛇足屋勢四郎蛇足屋勢四郎
島帰りの牢人・松波勢四郎は、下女のお菅と二人、内職と便利屋稼業で暮らしをたてている。ある時、持ち込まれた頼み事の裏に、自身が島流しになった事件の黒幕・鳶沢又八郎がいるらしいという話を聞かされた。用心棒を頼まれた別件にも、その一味が絡んでいるらしい。幼馴染みの与力・内藤藤十郎にも力を借り、因縁の相手の正体を暴こうとするが…。
最強二天の用心棒最強二天の用心棒
幕府に謀叛を企む闇勢力の陰謀を阻止し、出身藩の危機を救った浪人の左兵衛。しかし敵の首領を取り逃がした左兵衛は、帰藩せよとの要請に応じず、首領を追うために用心棒稼業を続けていた。そんな左兵衛が、正体の知れない謎の女の用心棒をすることになる。それはとある藩の事件に巻き込まれていく第一歩だった。「俺の二刀を見たら死ぬぜ」が決め台詞の、最強二刀流用心棒が活躍する痛快剣客小説。書き下ろし。『この時代小説がすごい!』シリーズ。
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