著者 : 丸茂ジュン
ふとしたはずみで不倫してしまった課長と行ったショーパブのトップダンサーに憧れて、自分も華やかな夜の世界へ飛び込もうとするOL・美紀…。しかしそこで彼女を待ちうけていたのは、官能で眠れない夜だった…。現代ギャルの夜の生態を赤裸々に描く官能傑作。
レズビアン関係にある里佳子と有希は探偵事務所を開設中…、とはいえ、実際はカラダを張って罠にはめ、離婚を成立させてしまうのが本業である。男色の代議士夫婦、マザコンの夫に泣く妻、サドの夫を持つ女流評論家…。若い肉体を駆使して事件にのぞむ彼女たちと、合い間に戯れるふたりの迫力のレズプレイが見もの…。
沙織には双方の両親が決めた婚約者・秀一がいた。が、彼女にはまだその気はなかった。そんなとき、秀一の過去を偶然知る機会があり、沙織は荒れた。彼には最近まで別の女性がおり、堕胎までさせているというのだ。その弟・夏樹が秀一を追っていた。暴走族だという彼に、沙織は怖れと同時に魅力も感じていた。
かつて、彼女の恋心も知らず、彼女を別の相手に譲ってしまった男ー律子にとって、それは二十年ぶりの彼との再会だった。初恋の想いを今に秘め、積年の身体の疼きを一夜にかけた人妻の、むせかえるようなセックスを描いた表題作のほか、結婚を決意した平凡なOLが、上司との恋の清算に、最後に燃えた「色づく初夏の風」など、女の肉体と情感を女流作家の鋭い感性で写した官能傑作集。
あそこを元気にしてくれたら、望みをかなえてやるーという会社社長の治療に励むソープランド嬢由香は、短大卒1年目のOL志願。男性を回復させるべく献身的な愛撫とテクニックを駆使する健気さがやがて悦びを分かち合って…(「カメレオンのように」)。女子大生、ソープランド嬢、OL、人妻がさまざまに体験する淫らな冒険と快楽の時を大胆に描く官能傑作集。
新宿要通りにあるバー『からくり』のママ麻美。推理小説好きが高じて、ついつい“探偵ゴッコ”に首を突っ込む。ヴィトンのボストンバッグをかかえた美女の来店で始まった事件も、疑惑の匂いがプンプン。場違いな国際電話がかかってきたり、彼女が何者かに轢き殺されてバッグを奪われたり…。麻美は、レズ相手でエクスタシーに達すると霊感が働く容子、純情でおっちょこちょいな警察官清水とトリオを組んで謎に挑む!