著者 : 久和間拓
氷の鎖氷の鎖
ある日、史哉は街で母を殺した男を目撃してしまう。15年前に母を刺殺した犯人が社会復帰していたのだった。史哉の中に、かつて捨て去ったはずの憎悪が甦るが、間もなくして告げられたのは、がんによる余命宣告。だが、このままでは死ねない。史哉は自分を縛りつける鎖を解き放ち、憎き男を殺すことを決意するが、彼には守らなければならない未来がある。最愛の妻のため、ボクシングの世界戦を控える兄のため、残された道は完全犯罪しかなかったー。
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ある日、史哉は街で母を殺した男を目撃してしまう。15年前に母を刺殺した犯人が社会復帰していたのだった。史哉の中に、かつて捨て去ったはずの憎悪が甦るが、間もなくして告げられたのは、がんによる余命宣告。だが、このままでは死ねない。史哉は自分を縛りつける鎖を解き放ち、憎き男を殺すことを決意するが、彼には守らなければならない未来がある。最愛の妻のため、ボクシングの世界戦を控える兄のため、残された道は完全犯罪しかなかったー。