著者 : 九条キヨ
全日本探偵道コンクールー高校生探偵の日本一を決める『探偵の甲子園』である。そして今年、全国津々浦々から激しい地区予選を勝ち上がってきたチームは、因縁浅からぬ『聖アリスガワ女学校代表』と『愛知県立勁草館高校代表』であった。奇しくも女生徒3人どうしの直接対決となったこの決勝戦、両校の先鋒は誰か?先鋒戦の舞台とルールは?そのお題は?そしてもちろんー勝者は?晩夏のおんなの戦いが、始まる。
応募条件は獅子座であることー突如学校に掲示された怪しげなバイトの求人。稀音イズミは、奇妙な面接を経て採用されるも、仕事は不可解な漢字の筆写。なぜ獅子座?求人の真の目的とは?(「獅子座連盟」)。雨中の自転車事故。堤防を転げ落ちる巨大スイカに隠された意外な陰謀とは!?(「赤いルピア」)など、ホームズを素材にした4つの事件を、ドSな女子高生探偵が軽やかに推理。遊び心たっぷりのホームズ・オマージュミステリ!
閉じ込められた!島津今日子がひとり目覚めると、そこは永遠にループする「無限階段」でできた異世界だった。同時に、同級生のみづきと茉莉衣もまた、無限階段にとらえられていて…3人がそれぞれの探偵術と個性から導き出した、3種類の脱出方法とは?表題作を含む、全寮制探偵養成学校「聖アリスガワ女学校」で起きた4つの悪魔的事件。ミッション・スクールとカトリック教会を舞台に、少女探偵の活躍を描く珠玉の短編集。
孤島に建設された探偵養成学校・聖アリスガワ女学校の特別試験問題は「大鐘楼に設置された密室において、二十四時間で主に最も近づけ」、つまりは奇蹟を起こせという難解極まるものだった。そして二人の女生徒が解なき試験に臨むため、密室に入ることに。しかし一夜が明け、二人は鐘楼尖端の十字架に磔の状態で発見されるのだった!!美しき神父と三人の少女探偵が、前代未聞の殺人事件に挑む、耽美かつ華麗なゴシック・ミステリ!