著者 : 二宮酒匂
山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を山内くんの呪禁の夏。 夏の夕べに約束を
呪禁師の少女・紺によって、この世ならぬものが見える目にされてしまった山内くん。彼に呪いをかけた少年・青丹との対立や、自身の血の秘密といった出来事を経て、暑く長い夏が終わろうとしていたーが、「事件」はまだ終わっていなかった。「僕にはこの闇が見える。いまからは僕が君の目になる。君は死なない。絶対に」紺と二人、山内くんは凄惨な戦いに挑む。友情と恋が詰まった青春オカルトファンタジー。
幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。
田舎町のおんぼろな自動販売機、そのそばにはいつも着物姿の女がいる。軽やかに歌う彼女は「人ならぬもの」。なぜか“ぼく”にしか見えない女を幽霊と勘違いし、塩を投げつけた…それが、出会いだった。年月が過ぎ、気がつけば“ぼく”は、大人な見た目に反して子どもっぽく純粋な「自動販売機の精」に、恋をしていた。だけど“ぼく”は知らなかったんだ。彼女の本体であるおんぼろ自動販売機に「おしまいのとき」が迫っていることをー。
山内くんの呪禁の夏。山内くんの呪禁の夏。
小学六年生の山内くんは生まれもっての災難体質。昔そんな彼にお守りをくれたのは、口から火を吹く不思議な子・紺だった。「おまえに見せてやるよ。あっち側の世界を。隠り世を」紺と再会した山内くんは、彼女によってこの世ならぬものが見える目にされてしまう。紺とその仲間たちと一緒に、次々奇妙な事件に遭遇する山内くん。友情、呪い、神かくし、そして恋ー忘れられない夏がはじまる。青春オカルトファンタジー。
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