著者の霊覚にうつし出された、釈尊の法話、精舎での日々、阿難を中心とする沙門たちの解脱から涅槃まで、治乱興亡の世に救いを求める人々の群等を、清明な筆で綴る叙事的ロマン。 一読、自分の心奥の変化に驚く名作。