著者 : 井上卓也
モアイよそなたは何者だモアイよそなたは何者だ
大手広告代理店に勤める浜中圭輔に、ある日、ひとつの仕事が降ってきた。長い付き合いのある会社の商品広告の制作だ。今回の仕事はこれまでと違い、“天から降ってきた”という形容がぴったりだった。なぜかといえば、浜中はそのご下命のあと、実に奇妙な夢を見る。「かぐや姫」と名乗る絶世の美女から謎めいたミッションを与えられたのだ。彼女と一緒に1000年前のイースター島にタイムワープすること。それは妙なことに仕事に密接にリンクする内容でもあった。ところが訪れたその島に立つモアイ像から、「人はどこから来て、どこへ行くのか」という人類永遠の謎を解き明かす啓示を得る。その解を持ち帰った浜中は……。井上卓也渾身の奇想天外なファンタジーノベル。
幸せからやって来た悪魔幸せからやって来た悪魔
東京オリンピックが終わってまもなく、癌の超特効薬が開発される。どんな手遅れの癌も1週間で治してしまう夢の薬だった。東京の医大教授である開発者は、1年後、ノーベル医学生理学賞を受賞、一躍世界的有名人となる。ところがある日、その開発者は謎の自殺を遂げてしまう。そして世界は、その後にやって来る悪魔に戦慄することになる。幸せは悪魔と手を組んでいたのだ。
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