著者 : 井原まなみ
黒い宝石「人魚の涙」が人の運命を狂わせる…昔の婚約者がパパに急接近!彼女は「男をとりこにする」魔法使い!?オーストラリアのサンゴ礁に暮らす美沙は、パパの昔の婚約者…危険!パパを守ろうとする遼を応援してくれるのは美沙の混血の娘、美帆。黒い宝石「人魚の涙」を盗んだのは、美沙か美帆かパパか?謎は深まる。
旅行作家のパパは、ちょっとかっこいいけど、はっきり言って、女に弱い!今は亡きママに代わってわたし(遼、中2)はしっかりガードしなくちゃならないの。パパと行ったエジプトで、すごーい美人と出会って、事件は起こってしまったの…旅行作家のパパと、ナイル河畔のホテルに泊まってたんだけどすごい事件を目撃してしまって…。
亜希(中3)の姉は新人モデル。想いをよせていたロックグループのボーカルがデビュー前夜、殺された!?モデルの仕事をすてて、必死に犯人をさがす姉に、亜希も受験勉強を犠性にしてつきあうが…サポーターだった姉妹は、グループの意外な姿を知ったー。
“辻斬り”ならぬ“辻蹴り”とでもいうべき傷害事件が、横須賀の町で頻々と発生。蹴り倒された男たちの傍らには、必ず奈良・飛鳥宮の絵馬が…。同じころ、横須賀中央署へ、古美術商“藤橘”の女社長・安達夕子が、森谷という男と現われた。“スミス・コレクション”と称する日本刀の販売にからむ詐欺容疑の捜査にクレームをつけに来たのだ。やがて、空手五段の森谷が“辻蹴り”に蹴殺され、あとにはまたもや絵馬が…。彼は空母インディペンデンスの核疑惑の証拠写真のネガを持っていた!?いまも戦後を引きずるような奇妙な事件を、松木充穂署長が追う。
横浜の名門高校の同窓会場で、女性市議が毒殺された。検事である夫と別居中の元ニュースキャスター彩子は、現場にいたために事件に巻込まれるが、やがて重要容疑者が三浦半島の旧家の密室で死亡した…。子供をかかえて自立をめざすが彩子が、私生活でも謎ときでも試行錯誤を繰返しながら、探偵役に挑む。オール読物新人賞、『見返り美人を返せ』で横溝正史賞を受賞したコンビ作家のひとりが、女性の視点から現代社会を抉るスケール雄大な長篇。