著者 : 今井秋芳
“鬼道”という人ならざる法ー外法の存在を知った風祭兄弟は、事の真偽を確かめるために、九桐の元へ向かう。同じ頃、那智静瑠の抹殺に失敗した九桐は、今度は、双子の弟である雫馬を狙う。夕暮れの図書館で雫馬と九桐の死闘が繰り広げられる。卑弥呼が用いた“鬼道”に魅せられた妖艶な那智姉弟と学園を包む陰の存在を知り始めた風祭兄弟。彼らの運命はー。東京魔人学園双龍変シリーズ、巻之六、ついに登場。学園伝奇ジュヴナイル。
謎の少年ー九角に惹かれ、その子を宿した那智真璃子。歓喜と至福の刻に包まれた彼女だったが、その宿った幼き命が世に出る事はなかった。まだ見ぬ我が子を失ったショックから、次第に狂気へと侵される真璃子。そんな中、彼女は、ふとしたはずみから、古びた一冊の本に出遭う。そこに記された文字は、真璃子を禁断の世界へと誘うのだった。那智姉弟の出生の謎に迫る龍紀。“鬼道”と呼ばれる“人ならざる業”に翻訳される若者たちの運命は。東京魔人学園双龍変シリーズ、第伍巻、ここに登場。
中央公園で拳を交したふたりの龍ー風祭龍紀と風祭龍弥。その死闘の果てに、ふたりは、ふたりがふたりである事の意味を知る。その背負った宿星に導かれるようにふたりは、学園を覆う異変の核心へと近づきつつあった。妖艶淫靡な那智姉弟に猜疑の瞳を注ぎながら、龍紀は九桐から、那智家に関わる驚くべき血の歴史を知らされるのだった。新宿は真神学園に訪れた二組の転校生を巡って繰り返される因果と宿星を描いた「東京魔人学園双龍変」シリーズの第四巻。
熱く奔放なる少年ー風祭龍紀。物静かで聡明なる少年ー風祭龍弥。双子として、同じ魂をもつが故に、互いを理解し、同じ魂をもつが故に、反発するふたり。それでも、ふたりは、ずっと、固い絆で結ばれてきたーその日までは。那智姉弟の思惑の中、それぞれの『大切なもの』を護るために、今、ふたりは対峙する。二組の転校生を巡って繰り返される因果と宿星を描く『東京魔人学園双龍変』シリーズの第参巻。
東京は新宿の真神学園に風祭兄弟が転校して数日が過ぎた。奇妙な事件を体験しながらも、学園に打ちとけ、高校生活を送る彼ら。しかし、級友たちは、学園に起こった事件を、何ひとつ覚えてはいなかった。何事もなかったかのように振る舞う級友たちを尻目に、風祭兄弟は、学園を覆いつつある異変の正体を探ろうとするのだった。真神学園に秘められた「力」を巡って、魔人たちが壮絶な死闘を繰り広げる『東京魔人学園双龍変』シリーズの第弐巻。