著者 : 伊吹のつ
儚げな美しさと強大な魔力を合わせ持つ心優しき聖女ココ・スパイス。でも本当は前の聖女と酒盛りでバカ騒ぎし、お供のナタリアを嘆かせる常識はずれの女の子だ。今日も今日とて修道院を抜け出し下町グルメを満喫していたら、なぜか庶民の格好で逃げているセシル王子とバッタリ! ココも逃走劇に巻き込まれ、おまけで一緒に逃げることに! 追手はどうもプロの暗殺者のようで……。 王子暗殺の陰謀!? 黒幕の魔の手はココにまで!? やられたら倍返し、ココの秘策が炸裂する! 誰よりも規格外の聖女ココが、あらゆる陰謀を殴り倒す物語、その2!
帝国と皇国は、聖杯を巡る聖戦を300年繰り広げていた。そんな帝国には、『七天』と謳われる七人の最強の魔剣士たちがいた。その中で 弱冠17 歳で七天最強の座につき、帝国の最終兵器として秘匿された男がいた。男の名はリオン、またの名をーー『黒聖』。リオンは幼きころ母親を殺め、行方不明となった父親を探していた。そんなリオンは聖戦というのは名ばかりの凄絶な戦争に異議を唱えたが、皇帝たちに危険思想と判断され、幽閉されてしまう。しかし、捕らえられた仲間を解放すべく監獄に攻め込んできた敵国の皇女エリスティーナに助けられたことで、最終兵器としてのリオンの運命が動き出す。なんとリオンは助けてくれたエリスティーナに共鳴し敵である皇国に付くことに。敵軍の中、リオンは徐々に信用され、皇国最強へと昇り詰めてゆくのだったーー。戦争を終わらせるために命をかける姿、そして父親の真意を探す旅を描く物語。 プロローグ/第一章 幽閉された最終兵器/第二章 氷雷の魔女と呼ばれる魔法士/第三章 西方要塞(ヴェストアバローナ)の戦い/第四章 解き放たれた古の龍/第五章 水天の魔女
儚げな美貌と強大な聖魔法を持つ心優しき聖女ココ・スパイス……というのはあくまで表の顔。素顔の聖女様は引退後を睨んでちまちま貯金に励む超しっかり者だった。それもそのはず、ココはもともとはストリート・チルドレン。「他人をあてにせず、自分の力で食って行く」その矜持は聖女になった今でも変わらない。教皇の威光? 王子様からのラブコール? ギャングの魔の手? どんな相手だろうが、気に喰わなければありとあらゆる手段で叩きます! 「ジジイ、毎年毎年一時金でごまかしやがって! いつまでも日給銅貨八枚でこんな仕事をやっていられるか!? 今年こそベースアップを要求する!」 「いい加減信仰心を身に着けんか聖女! 日給月給の聖職者なんておぬしだけじゃ!」 教皇だろうが王子だろうが遠慮なし! いつだって自分を忘れない、規格外聖女ココちゃんのドタバタ日常コメディ登場!
狐狼丸の先祖は大妖怪!? 物語の舞台は大和へーー 留年の危機に陥ったティチュと鴨女を連れ、補講代わりのレポートを完成させるべく大和へ帰国した晴栄。陰陽寮へ帰還したことで改めて自身の成長を実感するが、その変化は狐狼丸との“契約
中華魔術と激突! “邪悪の樹”から鴨女を救え! 祭宴が終わってすぐ、鴨女が突然姿を消した。彼女の両親の仇が米国内で目撃されたため、復讐を果たしに向かったというのだ。その仇の名はフー・マンチュー。【邪悪の樹】序列第九位『不安定』を司る狂気の道士。“救済”を謳い、人類の同時鏖殺を目論む彼の男の圧倒的な力を知った晴栄たちは、謎の包帯美女・リンタンを仲間に加え、鴨女の救出に向かうが……!? 屍霊渦巻く廃坑の街・セントラリアに魔術の火花が散る!