著者 : 佐々木匙
帝都つくもがたり 続帝都つくもがたり 続
作家の大久保は、関の新聞記事のため、引き続き怖がり役として怪異収集に付き合うことに。黄泉に続く坂、顔のない子供が出る甘味処…強引な関に振り回され、危険な目に遭いながらも順調に取材を進めていく2人だったが、ふとしたことが仲違いしてしまう。大久保は謝ろうと下宿を訪ねるが関は忽然と姿を消していた。この失踪は怪異がらみなのか?大久保は彼を救うべく動き出す。くされ縁コンビが紡ぐ優しく切ない怪異譚。
帝都つくもがたり帝都つくもがたり
売れない作家の大久保のもとに、大学からの腐れ縁で、今は新聞記者の関が訪ねてきた。「怖がり役」として、怪談集めを手伝ってほしいという。嫌々ながら協力することになった大久保だが、先々で出遭ったのは、なぜか顔を思い出せない美しい婦人や、夜な夜な持ち主に近づいて来る市松人形など、哀しい人間の“業”にからめとられた、あやかし達だったー。西へ東へ、帝都に潜む怪異を集める、腐れ縁コンビのあやかし巡り!
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