著者 : 六道慧
殺意の黄金比殺意の黄金比
渋沢瑛一は、卓越した智恵で中小企業を立て直す信金マン。ある日、瑛一の父・敏之が盲腸で倒れた。入院先の病院では妙な噂が…。屋上から身を投げた新人の看護婦の幽霊が出るというのだ。彼女の死は「自殺ではない」という投書をきっかけに、瑛一は事件の解明に乗り出す。さらに、カリスマ教授の愛娘が誘拐された。恋人の婦人警官・千春とともに瑛一が謎に迫る!
連理の枝連理の枝
隼之助は、御膳奉行を務める木藤家の次男だが、父の命で長屋暮らしをしている。ある日、近所の年寄りに頼まれ、借金を抱え、困窮する蕎麦屋の手伝いをすることになった。家賃の取り立てに来た大家を、父に同行した諸国で知った旨い蕎麦を再現し、唸らせ、期限を引き延ばすことに成功する。その項、彼の友人・将右衛門は、辻斬りに遭遇し…。
公儀鬼役御膳帳公儀鬼役御膳帳
木藤家の御役目は御膳奉行。その主な役割は将軍が食する前に味見をして、毒が盛られることを未然に防ぐ、毒味役である。しかし、当主・多聞の妾腹の子・隼之助は、父に命ぜられ、町人として市井で暮らしていた。憤りを抱えつつ、長屋での暮らしに、お節介な年寄りたちや友人たちのおかげで慣れてきた頃、父から塩問屋の山科屋に奉公しろと…。書下し時代小説。