著者 : 内河
心配いらないわ あなたのことを信じてる! 自身の婚約破棄騒動と、フランツ医師による貴族婦人の篭絡事件は一応の解決を見た。 カイゼンと新たな愛を育んでいけるかに思えたリーチェだったが、再び暗雲が立ち込める。 カイゼンによるデートのドタキャンが重なり、ついには連絡すら取れなくなってしまったのだ。 ようやく会えたカイゼンに「何が起きても信じてほしい」と 告げられはしたものの、不安をぬぐい切れないリーチェ。 そんな中、王族主催のパーティーでリーチェが目にしたのは、 帝国の皇女キャリオーヌ・オルティナオの傍に侍るカイゼンの姿だったーー。
第7回アース・スターノベル大賞銀賞受賞作! エルシー・スカーレット男爵令嬢の前世は青森の米農家の娘だった。農大で米の品種改良に精を出すほど米好きで、激しい台風の際に稲穂を握りながら命を落としてしまうものの、その稲穂と共にエラルド王国に転生をしてしまった。 なんとか異世界でも米作りがしたいと思っていたところ、北部のブルーフォレスト辺境伯との縁談が舞い込む。しかもその辺境伯は王国で一番醜い容姿をしているのだとか……。 「辺境? いいえ、ここは黄金の理想郷です! 領主様と一緒にヘルシーで美味しいごはん改革をはじめます!」
リーチェには同い年の婚約者がいる。 婚約者であるハーキンはアシェット侯爵家の嫡男で、眉目秀麗・頭脳明晰の絵に書いたような素敵な男性。リーチェにも優しく、リーチェの家族にも礼儀正しく朗らか。 友人や学友には羨ましがられ、例え政略結婚だとしても良い家庭を築いていこうとリーチェはそう考えていた。 なのに……。 ある日、庭園でこっそり体を寄せ合う自分の婚約者ハーキンと病弱な妹リリアの姿を目撃してしまった。 婚約者を妹に奪われた主人公の奮闘記がいま開幕!