著者 : 冬城蒼生
高校3年生の早乙女翔は、夏休みに友人達と富士山麓の樹海に遊びに行き、霧にまかれて1人はぐれてしまった。そこに突然、銀色の長い髪の騎士シルバーンが現れた。翔は異次元の世界に迷い込んでしまったのだ。この「霧の王国」では、赤い血を持つ翔は天使と呼ばれ、「天使を得るもの帝王となる」と言い伝えられていた。翔は、この国の王ネベルら男たちの重要な標的になる-。「僕は元の世界に戻れるのだろうか?」それを解くカギは「光の石」を見つけること。翔はシルバーンらとともに、天使の謎を追う旅に出るが…。中世ヨーロッパを思わせる異次元空間で繰り広げられる、冬城蒼生のファンタジック・アドベンチャー。シリーズ第1弾。
とうとう裕と一線を越えてしまった。僕-神木和己-は、富士見が丘高校生徒会副会長。会長の彼-都築裕一とは、皆が認めるコンビで…そして秘密の恋人同士。ときどき、次第に近づいてくる別れの時期・卒業。いつまでも、ふたりきりではいられない。裕のそばにはいられなくなるんだ。せつない愛がきらめく、人気シリーズ完結編。
桜の花びらが舞う富士見が丘高校入学式。何事にもクールだった僕-神木和己-は、自分とはあらゆる面で正反対の彼-都築裕-と出会った。その時から、僕は彼から片時も目が離せなくなる。“ドキドキ”が僕の心を支配してゆく。-この気持ちはいったい何…。冬城蒼生が語る、もどかしくせつない愛のはじまり。
鷹森克彦はかつての恋人の朝比奈慧一のマンションを訪れた。別れた後も忘れたかったが忘れなかった、いや忘れられなかった彼。彼の妻が他界したと聞き訪れた。別れたかった理由が慧一の唇から零れる。過度の愛情が生んだ不安。彼も克彦を忘れられなかったという。五年を隔て二人の恋愛が始まる。不安をかきけすように求め合う。他三篇を収録した、冬城蒼生が貴方に贈る秘蔵の初期短篇集。
森村千尋は、就職を翌年にひかえた大学四年生。からだがきゃしゃでベビーフェイスなためか、いつも高校生にしか見られない。そんな彼が、アルバイト講師をしている予備校で、高校三年生の野崎浩一と出会った。年上の男性であるにもかかわらず千尋を好きになってしまったことに気づいた浩一は、彼を手に入れるために攻撃開始。
昔、外国はファンタジックワールドだった。想像してドキドキした。外国映画のスターに憧れた。キスシーンを夢みた。今、もうドキドキしない。想像しないから、できないから。いつから異国での恋、異人との愛はできなくなったんだろうか。ファンタジックワールドは存在できなくなったんだろうか。と思っていたら、それは同人誌即売会に存在した。そこに恋する国がある。愛する人がいる。昔も今も変わらない恋愛がある。現実からもっとも遠く近い何処か、ファンタジックワールドは何時も存在する。ドキドキする為に…。
容姿も性格も違う双子、一樹と二葉。いつしか違いすぎる二葉を求める一樹。近すぎる一樹を拒む二葉。二葉はその愛から逃れる為に誠司に抱かれる。抱かれた体は禁断の愛欲を目覚めさせた。心は一樹を責める。一樹の嫉妬は二葉を責める。こんなにたがいを愛しているのに、求めているのに…。それは禁じられた愛欲だから。近すぎた二人、違いすぎた双子。冬城蒼生が貴方に贈る禁断の恋愛物語。
入れ代わる事もなく邪魔の入る事もなく、やっとふたりきりの甘い青春を楽しむ歩と龍彦。だから思い出すあの時、あの事。告白、ファーストキス、ファーストエッチ。同性だっていいじゃないか。いつまでもどこまでも一緒にいられたらいい。一緒にいられるだけでいい。ふたりの恋愛の行方はどうなるか。冬城蒼生が貴方に贈る、なんか変わったラヴストーリィ。ドッキリのアダルトバージョン。
その後の歩と龍彦は、あいかわらず男の歩と女の歩が入れ代わってそれぞれの恋人の龍彦を誤解させるだけ。受験勉強最中も大学生活最中もトラブルが絶えない…。異性交遊も同性交遊も思い違ったり行き違ったり、やっぱり恋愛は難しい。いったい誰が悪い!!2人の歩とそれぞれの龍彦の恋愛の行方はどうなったか?…貴方だけに教えます。冬城蒼生が貴方に贈る、すごく変わったラヴストーリィ。
全く同じ二つの世界で唯一の違う事は、歩の性別。という事は、それぞれの世界に♂×♀の健全な異性交遊と♂×♂の不健全な同性交遊最中の龍彦×歩が存在するワケ。その歩が入れ代わってしまったから、歩の周囲はトラブるトラブる。いつも思い違ったり行き違ったり、二人の歩とそれぞれの龍彦の恋愛はなかなかとうまくいかない…。冬城蒼生が貴方に贈る、ちょっと変わったラヴストーリィ。