著者 : 古谷利裕
セザンヌの犬セザンヌの犬
いくつものときとばしょが 生きものや物たちのもとで折りたたまれてはひらかれ だれもしらない思弁的な時空間が この体のなかに降りてくる ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 画家・評論家など多方面で活躍する著者が「自分のすべてがここに入っている」と語る、小説の新たな可能性を示す驚くべき初小説集。 連続講座、展覧会の開催にあわせ、ついに刊行。 『群像』『早稲田文学』『ことばと』などで発表された作品に、書き下ろしを加えた計7作品を収録。 編集・デザインは、古谷の小説に大きな影響を受けてきたと語る「いぬのせなか座」山本浩貴が担当。 「ふたつの入り口」が与えられたとせよ ライオンと無限ホチキス セザンヌの犬 グリーンスリーブス・レッドシューズ ライオンは寝ている 右利きと左利きの耳 騙されない者は彷徨う
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