著者 : 喜友名トト
「失ってしまう記憶の代わりに、最高の物語を残したい」小説家の岸本アキラは、ある朝目覚めると“昨日”の記憶がないことに気付く。実は彼は二年前の事故により、記憶が毎日リセットされてしまうのだ。そしてそんな困難な状況でも、アキラは小説を書き進めていた。絶望的な不安と闘い葛藤しながら、決して“明日”を諦めまいともがく感動ストーリー。
悪の組織『メタリカ』に就職した小森寧人。彼は初めての部下、ツルギ・新名・アニスと共に沖縄へと赴任する。激戦を繰り広げる精霊戦士・ラモーンと謎の海底生物サンタァナ。三勢力による三つ巴の戦い、それこそ沖縄が『特地』と呼ばれる所以だった。状況を打開するために、寧人が仕組んだ“最悪”の奇策とは如何にー!?さらに、北海道の『選抜戦闘員訓練センター』に教官として赴いた後、アメリカの悪の組織『クリムゾン』へと出向する寧人。普通の青年であった彼は、少しずつ、だが着実に“悪”の頂点へと駆け上りつつあった。そんな彼にアニスの父でもあり、クリムゾンのボスであるミスタービッグは一つの問いかけをする。悪と正義、それぞれの信念が交錯する。これはひとりの青年の叛逆の物語である。
『世界征服を目指す悪の組織です!明るく元気な職場が、あなたのヤル気を待ってます!』時は二十二世紀。“大多数”の人々が幸福な暮らしを送る、今より少しだけ未来。ニート青年・小森寧人はある日、不可思議なWEBサイトを発見する。それは、世界的な大企業である、悪の組織『メタリカ』の求人広告だった。難関と言われる面接を奇跡的に突破した彼だったが、配属されたのは庶務課ーつまり、ザコキャラ。戦闘員となってしまうのであった。そして、彼はこの世界の正義そのもの、白銀の騎士・ディランと対峙する。理不尽に統率された世界で、寧人は組織で出会った上司や同期の女の子、ライバルと共に世界を変える戦いに挑み始める。これは自らの信念と理想に従った、普通の青年の叛逆の物語である。