著者 : 堀晃
SF JACKSF JACK
漂流中の宇宙船内。2人の男が見つけたのは、孤立したコロニーだった。このままの速度では、着陸時に衝突する危険があるが、これを逃すと何千年も掛かってしまう。2人はイチかバチかの賭けに出る(「草食の楽園」)。長年、日常の雑務をこなしていたが、ついに壊れてしまい、廃棄処分されることになったロボット。若い娘は、何とかそのロボットを残そうとするが…(「さよならの儀式」)。他、9編を収録。
漂着物体X漂着物体X
私の所属する“組織”が何かを私は正確には知らない。知っていて忘れたのか、知らされていないのかも今となっては不明だ。私が知っているのは、その“組織”が時間を超越した存在であり、宇宙の時間と空間の秩序を混乱させる可能性を排除するために作用していることだった。未確認航路偏光物体クロウ、存在しているのに存在しない宇宙船の5人目の男、情報を食料とする生命体…etc。私は宇宙船に乗るエネルギー収支アナリストとしての活動の裏でこれらと激しく戦って来たのだ。そして今、ペルセウスの腕とオリオンの腕の中間の星系に奇妙な物体が現われた…。-ハードSFの鬼才堀晃の最新宇宙恐怖物語。
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