小説むすび | 著者 : 外山薫

著者 : 外山薫

本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー本当に欲しかったものは、もう Twitter文学アンソロジー

5分後に、虚しい人生。 空虚なスキマ時間で読み切れる、22の傑作ショートショート。 「『夏休み、パパが東京にミュウの配布会連れてってくれるって!』『いいな! てかポケモン青、いつ届くんだろ』。チャイムの音と共に騒がしくなる教室で、目を輝かせる友人達。小学校の話題の中心はいつもポケモンだった。僕は一人、いつも下を向いていた。ウチにはゲームボーイも、スーファミもなかった。」(窓際三等兵「本当に欲しかったものは、もう」より) 「PRだらけになったこのアカウントに生き残ってくれた88967人のフォロワー様へ。私が某恋愛番組に出演して最後の一人に選ばれてからもう五年が経ちました。今まで自撮りやポエムにいいねをつけてくれてありがとう。このアカウントは明日削除します。最後にずっと言えなかった私の正直な思いを綴ります。」(木爾チレン「88967人のフォロワー様へ」より) 「昔むかし、港区にアリとキリギリスが暮らしておりました。アリは桜蔭から東大落ち、キリギリスは広島あたりの女子高から指定校推薦で、それぞれ慶應の法学部政治学科に同期入学しました。アリは律法会でチー牛たちと真面目に学び、キリギリスはチャラサーとして有名なテニサーで楽しく遊んで暮らしていました。」(麻布競馬場「Twitter童話 アリとキリギリス」より) 【著者】(五十音順) 麻布競馬場 霞が関バイオレット かとうゆうか 木爾チレン 新庄耕 外山薫 豊洲銀行 網走支店 pho 窓際三等兵 山下素童

息が詰まるようなこの場所で息が詰まるようなこの場所で

著者

外山薫

出版社

KADOKAWA

発売日

2023年1月30日 発売

タワマン文学の先駆者、窓際三等兵(かもしれない人の)初の書下ろし長編小説! タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だーー。 大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったがーー。 幸せとはなんなのだろう。 逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤! ※紙書籍版カバー裏には、特別短篇「高杉隆の初恋」を収録(電子版には収録されません)。 ※電子書籍版巻末には、特別短篇「目黒奈々子の後悔」を収録。 プロローグ 第一章 春 平田さやかの憂鬱 第二章 夏 平田健太の焦燥 第三章 秋 高杉綾子の煩悶 第四章 冬 高杉徹の決断 エピローグ

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